介護を必要としている人々は、高齢者ばかりではありません。先天的に、あるいは後天的に障害を持つようになってしまった人々に対しても介護は必要です。そのような人々のために、障害者支援施設というものがあります。
障害者支援施設とは、障害者の日常生活や社会的な生活を支援するためのさまざまなサービスを行うことを目的とした施設です。利用対象者は、年齢も障害の度合いもさまざまで、身体障害者の人々が利用することもあれば、知的・精神障害者の人々が利用する場合もあります。
仕事内容は、多岐にわたっており、利用者の意思や傷害の度合いに合わせて、日常生活の介護や訓練、および就労訓練や就職支援などを行うこととなります。具体的に言えば、入浴や排せつの介護を行うこともあれば、洗濯や掃除などの生活支援、そして職場体験・求職活動の支援などが主な仕事です。場合によっては、利用者の金銭管理を任されたり、利用者家族との関係を構築する必要性もあります。そのため、さまざまな人々が働いており、生活支援員や介護福祉士、指導員、事務職などもいます。
やりがいを感じることが多い障害者支援施設での仕事ですが、中には暴言や暴力の被害にあうこともあれば、夜勤やサービス残業も多いです。常に人手が不足していることもあるのに、給与が低く、勤務環境が良好といえないこともあります。これらの改善を進めるために、介護職全般の給与水準をあげることや、研修の充実を図る取り組み、障害者施設に関する法律などを作るようになっています。